コーヒーの酸味の抑えるテクニックを現役コーヒー豆屋が解説
コーヒーが酸っぱいと感じたことはありますか?
おそらくこの記事にたどり着いた方は少なからず酸っぱいコーヒーを飲んだ経験があるのでしょう。
私はコーヒーの酸味には大きく分けると2種類あると思っています。
- 美味しい酸味(フルーツのような爽やかさ)
- 嫌な酸味(ツンとくる、刺すような酸っぱさ)→これが「酸っぱい」と感じる酸味です
この記事では、なぜコーヒーが酸っぱく感じるのかの原因と、酸味を抑えるテクニックを解説していきます。
コーヒーが酸っぱいと感じたら|まずはここをチェック
実は、多くの場合「豆」ではなく「淹れ方」で解決できます。
- お湯の温度が低すぎない? → 90℃前後にする
- 豆はいつ買った? → 1ヶ月以上前なら酸化の可能性
- 挽き目が粗すぎない? → 中細挽きに調整
これで改善しない場合は、豆の劣化(酸化)が原因です。
先に結論:酸っぱいと感じる原因はだいたいこの2つ
- 酸化(劣化):時間が経って、風味が落ちている
- 焙煎がかなり浅い:豆の性質として酸味が強く出やすい
※「豆は新しいのに酸っぱい…」は、抽出の調整(温度・挽き目)で改善できるケースが多いです。
目次
なぜコーヒーが酸っぱく感じるのか?
コーヒーが酸っぱく感じる原因は主に以下の原因が考えられます。
- コーヒーが酸化している
- 極端に浅煎り
まずはコーヒーの酸化について解説していきます。
コーヒーが酸化?
なぜコーヒーが酸化するかと言うと酸素に触れるからです。
酸化は豆が酸素(空気)に触れることによって進みますが、豆の状態より粉の状態の方が空気に触れる表面積が多くなるため、粉の方が早く酸化します。
- 粉で買うコーヒー:焙煎後、約1週間で酸化が進みやすい
- 豆のまま:焙煎後、約1ヶ月で酸化(冷凍保存で未開封なら長持ちしやすい)
コーヒーを酸化させないためには?
前で触れた空気に触れないことのほかにも、コーヒーを酸化させるものがあります。
光、熱、湿度による影響を受けることでコーヒーの酸化が進みます。
その為、適切に保存することが大切なんです。
極端に浅煎りのコーヒー
浅煎り、つまり焙煎時間が短いほど酸味が残ります。
そのため、酸味が強く感じるため酸っぱいと感じると思います。
この強い酸味が好きか嫌いかは好みによるところがあります。
酸化したコーヒーはプロが淹れると美味しいのか?
ちょっと気になるのはプロなら酸化したコーヒーでも美味しく淹れられるのか?ということですね。
結論から言うと無理です。美味しく淹れられません。
世界一のバリスタでも、酸化したコーヒーを美味しく淹れることはできません。
コーヒーの酸味の抑える方法
酸味を抑える4つの手順(上から順に効きやすい)
1、そもそも酸味の少ない豆を選ぶ
浅煎り、色が薄茶色のコーヒー豆になればなるほど、酸味が強調されます。
逆に深煎り、黒に近づけば近づくほど苦味が強調されます。
焙煎度と言いますが、中深煎りや深煎りと書かれたものやダークローストなどの表現をされているものは酸味が少ないです。
産地で選ぶのは難しいので、焙煎度で選ぶのが一番カンタンで確実です。酸味が苦手な方は深煎りを選びましょう。
2、新鮮な豆を使う
酸っぱいコーヒーというのは、コーヒー豆が酸化している可能性も考えられます。
深煎りの豆だとよっぽどないですが、中煎りの豆だと十分に考えられます。

いい酸味・悪い酸味
コーヒー豆が酸化し劣化しているのが「悪い酸味」だと思います。
また、焙煎をあえて浅くし酸味を強調したものを知らずに飲むと「悪い酸味」になるかもしれません。
- 例え:フルーツっぽい(オレンジ、ベリーなど)
- 後味:爽やかで、甘みが残る
- ポイント:鮮度と品質が大事
- 例え:お酢っぽい、ツンと刺す
- 後味:舌に残る、嫌な感じが続く
- 原因:酸化・劣化、または未抽出
「いい酸味」はフルーティーな感じで、心地よい飲み口だと思っています。
私自身、コーヒーの「悪い酸味」が嫌いでした。
しかし、「いい酸味」を知りコーヒーの良さ、面白さを知りました。
私の思う「いい酸味」は、ほのかに感じる酸味。爽やかで心地よく甘みを感じる酸味です。
コーヒーの酸味が苦手、嫌いという人は、「いい酸味」を味わったことがないだけなのかもしれませんね。
3、温度を調節する|抽出温度で変わる酸味
ドリップするときのお湯の温度でも酸味が強くでたり、弱く出たりします。
一般的には温度が高いと酸味が抑えられます。
高い温度とは90℃以上で92℃から95℃くらいの温度です。
94℃と82℃で淹れ比べてみると違いが分かりました。


4、粉の粗さを調節する
豆から粉にする際、粗く挽くのではなく細か目に。中細挽きがいいです。
そらだと基本中細挽きなのですが、これで解消できます。
酸味成分は抽出が早い、苦味成分は抽出が遅いという性質をもっています。
- 温度を少し上げる(90℃前後)
- 挽き目を少し細かくする
- 注ぐスピードをゆっくりにする
コーヒーの「いい酸味」を味わうためには
たった2つのことを知れば大丈夫です。
それは「鮮度」と「品質」です。
「鮮度」
コーヒー豆の鮮度とは焙煎後の時間が経ってないことです。
コーヒー豆は焙煎後、空気に触れることで酸化します。
焙煎後、豆の状態で約2週間、粉だと良くて1週間が美味しく飲める期間です。
豆の状態よりも、粉の状態の方が空気に触れる面積が多くなるので酸化するスピードは早いです。
この酸化とは、金属が錆びることやカットしたリンゴが変色するのと同じものです。
酸化することで「悪い酸味」を生み出す原因となります。
そのため、なるべく焙煎したての新鮮なコーヒー豆を選び購入するのがポイントです。
生鮮食品を購入するとき、賞味期限を確認しますよね?コーヒー豆は焙煎日を確認し購入するといいです。
「品質」
コーヒーの品質は、「コーヒー豆のランク」と「欠点豆の混入」です。
コーヒー豆のランクは下記の図の通りです。

スペシャルティコーヒー、プレミアムコーヒーのランクですと「いい酸味」を感じていただきやすいかと思います。
欠点豆の混入もポイントです。
欠点豆とは虫食い豆、カビ豆、変形豆などの豆のことです。取り除かないと味に悪影響を与えます。
欠点豆を人の目と手で取り除くことをハンドピックと言います。

よくある質問(FAQ)
A. 豆が酸化している、または抽出が薄い(未抽出)の可能性があります。温度を上げる/少し細かく挽く/ゆっくり注ぐを試してみてください。
A. いいえ。浅煎りは豆の個性として酸味が出やすいだけです。フルーツのように感じられるなら「いい酸味」の可能性が高いです。
A. ダメではないですが、酸化は早くなります。できれば豆で購入し、飲む直前に挽くのがおすすめです。
コーヒーの酸味は酸っぱくないというのが分かっていただけましたでしょうか。
ぜひ「いい酸味」のコーヒーを味わってみてくださいね。
酸っぱくなく、甘みを感じるコーヒーを試しませんか?
焙煎幸房“そら”では、甘みを感じるコーヒーを注文毎に焙煎しお届けしています。
初回限定コーヒー豆お試しセットは下記よりお試しいただけます。送料無料ですのでまずはお気軽にどうぞ。
コーヒーを知る