結論|『蒸らし』と『差し湯』だけで味は安定する
今回のポイントはシンプルです。ドリップで私が特に重要だと思っているのは『蒸らし』。 そして、もう一つの自由度が『差し湯』です。
先に結論。
『蒸らし』と『差し湯』の2点を押さえるだけで、注ぎ方が多少雑でも味が崩れにくくなります。
初心者の方ほど、この2つを意識するだけで「それなりに美味しい」を作りやすくなります。
蒸らしの考え方|『30秒』ではなく『見た目』で判断
蒸らしは「最初に少量のお湯を注いで粉全体を濡らす工程」です。 よく『蒸らしは30秒』と言われますが、私は秒数で管理しません。
見るのは粉の表面の変化です。新鮮な豆ほど反応が分かりやすく、状態をつかみやすいと感じています。
秒数よりも大切にしていること:
『表面がどう変わったか』を見て次へ進むタイミングを決める。
蒸らしのやり方|表面の『テカリ』が消えたら次へ
蒸らしは、ドリッパーの真ん中めがけて、ゆっくりお湯を入れます。 お湯をドバッと入れるのではなく、傾けて『ちょぼちょぼ』垂らすイメージです。
そのまま少しずつ円を描くように回して、粉全体に行き渡るように濡らします。 新鮮な豆だと、ここで『もこもこ』と膨らみやすくなります。
見た目のチェックポイント:
・蒸気やガスが抜けて、表面がテカテカすることがある
・蒸らしが進むと、そのテカリが減ってくる
・少ししっとりしてきたら、次に進む合図
注意:「秒数」ではなく「表面の変化」で判断する、という考え方です。
蒸らしは準備運動|注ぎが多少雑でも崩れにくい
蒸らしは、2回目・3回目・4回目の注ぎのための準備運動だと思ってください。 ここがしっかりできていれば、その後の注ぎが多少適当でも、味が崩れにくくなります。
もちろん上手に注げるほど良いのですが、まずは蒸らしを丁寧に。 これが一番「失敗しにくい」土台になります。
初心者の方に伝えたいこと:
注ぎの綺麗さよりも、まずは『蒸らしで粉全体を整える』ことが大切です。
差し湯のやり方|後半の雑味を避けてスッキリにする
もう一つのポイントが差し湯です。 これは「最後まで抽出しきらずに、途中でドリッパーを外してお湯を足す」方法です。
抽出の後半は、雑味やえぐみが出やすいと感じています。 そこで、あえて注ぎ続けずに、途中で切り上げます。
差し湯の基本(2杯300mlの例):
・まず150mlだけドリップする
・ドリッパーを外して、残り150mlをそのままカップ(またはサーバー)に足す
・合計300mlにする
これで、スッキリして雑味が少ない方向に寄せやすくなります。
実践の目安表|1杯150ml・2杯分の考え方
目安として、1杯を150mlで考えると分かりやすいです。 差し湯は「半分ドリップして、半分足す」イメージです。
| 作りたい量 | ドリップで落とす量 | 差し湯で足す量 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1杯 | 75ml | 75ml | 150ml |
| 2杯 | 150ml | 150ml | 300ml |
コツ:
まずは『蒸らし=見た目で判断』、次に『差し湯=半分で切り上げる』。
この順番で試すと、味の変化が分かりやすいです。
FAQ
Q. 蒸らしは結局、何秒が正解ですか?
A. 私は秒数では固定しません。粉の表面の『テカリ』が落ち着き、『水気がなくなったら』次に進む、という見方をしています。
Q. 蒸らしのとき、お湯はどこに注げばいいですか?
A. まずは真ん中めがけて、ちょぼちょぼとゆっくり。そこから円を描くように回して、粉全体を濡らします。
Q. 注ぎが下手でも本当に大丈夫ですか?
A. 上手に注げるほど良いのは前提ですが、蒸らしが整っていると、その後の注ぎが多少雑でも味が崩れにくいと感じています。
Q. 差し湯はいつやればいいですか?
A. 目安として、1杯300mlなら150ml落とした時点でドリッパーを外し、残り150mlをそのまま足します。
Q. 差し湯はどんな味になりますか?
A. 抽出後半の雑味・えぐみが出やすい部分を避けられるので、スッキリして飲みやすい方向に寄せやすいです。
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