ハンドドリップで「お湯を高い位置から注ぐと味が変わる」と聞いたことはありませんか?気になったので、約20cmの高さから注いだ場合と、普段通り低い位置で注いだ場合を実際に飲み比べてみました。
結論|熱々のうちはほぼ変わらない。低い位置のほうが淹れやすい
飲み比べた率直な感想は、味の差はほぼ分からないでした。少し冷めると違いが出るかもしれませんが、熱々の状態だと違いは感じませんでした。淹れやすさを考えると、低い位置で注ぐほうが安定します。
味は熱々の状態だとほぼ変わらず、淹れやすさは低い位置が圧勝。高い位置で注ぐ意味は、特にないと感じました。普通に低い位置でゆっくり注いでいただければ十分です。
高い位置から注ぐデメリット
20cmほどの高さから注いでみると、いくつもの不便さがありました。
- 注ぐ位置が定まらない(真ん中を狙ってもブレる)
- 勢いがついて、細く注ぐコントロールが難しい
- 粉の表面が乱れて、お湯がボタボタと跳ねる
- 力を抜いた自然な姿勢で注げない(疲れる)
- 見た目が綺麗じゃない(誰が見てもぎこちなく見える)
低い位置で注ぐメリット
逆に低い位置(粉の表面に近いところ)から注ぐと、こんな利点があります。
- 狙った場所に注ぎやすい
- 細く・ゆっくり注ぐコントロールが効く
- 勢いが一定で、攪拌の強弱がブレない
- 粉の表面が乱れにくい
- 普段の自然な姿勢で淹れられる(楽)
飲み比べた結果|熱々ではほぼ同じ
同じ豆・同じ量で、高い位置と低い位置で淹れたコーヒーを並べて飲み比べました。「高い位置のほうがあっさりめかな」と一瞬感じましたが、二口目以降は違いがほぼ分からなくなるくらい同じ味でした。
少し冷めると違いが出る可能性はあります。ただ、熱々で味の差を感じない時点で、実用的な差はあまりないと判断していいと思います。家でこだわって淹れる動機にはなりにくい違いです。
なぜ低い位置が良いのか|攪拌の一定性
低い位置で注ぐと、お湯が粉に届く勢いが一定になります。攪拌(粉とお湯の混ざり方)がブレないので、抽出も均一に進みます。
逆に高い位置から注ぐと、ちょっとした手の動きや高さの微調整で勢いが変化します。これが攪拌の強弱を生み、抽出が不均一になる原因。「乱れない方が美味しくできる」というのは理屈としても通っています。
プロじゃなくても美味しく淹れられる
「コーヒーはプロが淹れるから美味しいんでしょ?」と言われることがあります。そう思われがちですが、家で淹れるコーヒーも、ポイントを押さえれば十分美味しく仕上がります。
家で押さえるポイントは コーヒー屋が押さえる5つのポイント でまとめています。高い位置から注ぐ・複雑な動きをする、といった「プロっぽさ」は美味しさには直結しないので、肩の力を抜いて淹れていただくのがいいと思います。
FAQ
YouTubeで高い位置から注いでる動画をよく見ます。なぜ?
低い位置って具体的にどれくらいですか?
高い位置で注ぐと違いを感じる味の要素は?
細口ポットだと高い位置でも注ぎやすいですか?
家で美味しく淹れるためのコツは?
注ぐ高さは「気にしなくていい」というのが、実験してみた結論です。普通に低い位置でゆっくり注ぐのが、毎日のコーヒーで一番安定します。気軽に淹れていただくのが一番です。
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