前回は一般的なV60ドリッパーで1杯ドリップを紹介しました。今回は1杯専用ドリッパー「DEEP 27」を使った淹れ方と、V60との飲み比べ結果をまとめます。DEEP 27は真ん中に注ぐだけで淹れられる、初めての方にも合いやすい設計です。
結論|DEEP 27は「ほぼ1点に注ぐだけ」で安定する
DEEP 27は縦長で粉の層が厚くなるため、注ぐ場所をあまり気にしなくても、お湯が下まで行き渡りやすい構造です。真ん中に注ぐだけで終わり。コツがほとんど要らないので、毎回ブレなく淹れたい方に合います。
V60は丁寧に注げばまろやかな仕上がり。DEEP 27は注ぎ方を気にせず、簡単に安定した味を出せます。どちらも美味しいので、自分の手間のかけ方で選んでいただくのが分かりやすいです。
DEEP 27の特徴|縦長で、粉の層が厚くなる
DEEP 27は縦長の形状で、内側の面積が小さくなっています。同じ豆の量でも粉の層が厚くなるので、お湯が早く通り抜けず、しっかり成分が出ます。
- 面積が小さい分、粉の層が厚くなる
- 真ん中の1点に注ぐだけで、お湯が全体に行き渡る
- 注ぎ方のブレが味に出にくい
- 2杯分(豆25g程度まで)も淹れられる高さがある
DEEP 27は専用のフィルターが必要です。一般的な台形・円錐のフィルターは使えません。フィルター自体は他のスパイラル系ドリッパーとも共通の場合があるので、お持ちの道具に合うか確認していただくと安心です。
淹れ方|本当に「注ぐだけ」
V60のように円を描いて注ぐ必要はほぼありません。真ん中の1点にゆっくり注ぐと、お湯が自然に広がっていきます。一応蒸らしはしますが、それ以降は簡単です。
1回目|蒸らし
真ん中にゆっくり少量。粉の表面が膨らんで、テカテカします。
2回目以降|真ん中に注ぐだけ
同じく真ん中に注ぎ続けます。お湯は自分から周りに広がるので、特に動かさなくて大丈夫です。表面のツヤが落ち着いたら次へ。
抽出量の調整
サーバーが75mlになったらドリッパーを外して、お湯で150mlまで足します(差し湯)。基本の流れは前回のV60記事と同じです。
V60とDEEP 27の飲み比べ|味はどう違ったか
同じ深煎り豆で、V60とDEEP 27でそれぞれ淹れて飲み比べてみました。
- DEEP 27の方は、酸味が少し強調されて感じられた
- V60の方は、まろやかで、深煎りらしさがよりしっかり出ていた
- どちらも美味しい。優劣はつけがたい
違いの理由は、抽出時間にありそうです。DEEP 27はお湯が抜けるスピードが早いので、抽出時間が短くなります。V60は粉の層を通る時間が長いぶん、苦味やコクの成分もしっかり出るため、まろやかさが増します。
豆知識|温度と抽出時間が味を決める
「酸味が出やすい淹れ方はありますか?」という質問をよくいただきます。一般的には、こう言われています。
- 温度が低いと苦味が出にくく、相対的に酸味が強調される
- 温度が高いと成分が効率よく出るため、苦味が前に出やすい
- 抽出時間が短いと、最初に出る酸味が前に残る
- 抽出時間が長いと、苦味やコクも引き出されてまろやかになる
「浅煎りは高めの温度、深煎りは低めの温度」が一般的とされますが、温度が高い方が酸味成分も含めて成分の総量が増えるので、一概に「低温=酸味」とは言い切れません。感じ方も人それぞれで、苦味を感じやすい方と酸味を感じやすい方がいらっしゃいます。
FAQ
DEEP 27とV60、どちらがおすすめですか?
DEEP 27の専用フィルターは、他のドリッパーで使えますか?
2杯分も淹れられますか?
温度が高いと苦味が出やすいって、本当ですか?
浅煎りと深煎りで適温が違うのはなぜですか?
DEEP 27は「注ぎ方を気にせず、毎回安定」。V60は「丁寧に注いで、味を作る」。どちらも違った魅力があるので、その日の気分で使い分けていただくのも楽しいと思います。
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