コーヒーは大きく分けて、2種類に分類されます。
アラビカ種とロブスタ種です。
今日はロブスタ種に的を絞って描いてみます。
ロブスタ種
ロブスタ種とは実はブランド名で種の特徴を強調するために使われています。
19世紀後半に現在のコンゴ民主共和国で発見されました。
アラビカ種よりも標高が高く、気温が低い土地でも実をつけることができ、病気にも強い。アラビカ種と違い生産が簡単なことから、現在でも低コストで大量生産されています。
しかし生産が簡単な反面、悪い一面も。
味が悪いのです。
もちろん条件次第ではアラビカ種に負けないという主張もあります。
ロブスタ種は一般的に、コーヒーを淹れると酸味は感じられず、コクと苦味が強い。
木のような野性味溢れる味です。
ロブスタ種にも等級があり高品質なロブスタ種を生産することはできますし、ロブスタ種はイタリアのエスプレッソ文化に愛され必需品とされている背景もあります。
現在では世界中で生産されるロブスタ種の多くは、大規模工場で最も低品質なコーヒーであるインスタントコーヒーに加工されます。
インスタントコーヒー産業には味、香りなどよりも価格ははるかに重要なものです。
ファストフードとしてコーヒーの需要が高いことは、ロブスタ種が世界の年間コーヒー生産量の約40%を占めることからも読み取れます。
巨大コーヒー企業は高価なアラビカ種の代わりに、より安いコーヒーを求めざる得なくロブスタ種の生産増大になる可能性もあります。
アラビカ種に注目されやすいコーヒーですが、ロブスタ種も私たちが知らないだけで多く飲まれているものまた事実です。
最後に興味深い話です。
かつて焙煎業者が業務用のブレンドに使用していた、アラビカ種をロブスタ種で代用したところ、コーヒー消費量が減少してしまったそうです。
原因はフレーバーの違いかもしれないし、ロブスタ種がアラビカ種の2倍のカフェインを含んでいるからかもしれない。どちらにしろ有名ブランドが質を落とすと消費者は気付いてしまう。少なくともコーヒーを飲むという習慣を変えてしまう。
そんなことがあったようです。
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