前編では「家で測らない5つのこと」をご紹介しました。今回はその代わりに押さえている5つのポイントをまとめます。新鮮な豆・挽き立て・専用ケトル・蒸らし・差し湯。この5つさえ守れば、計らなくても美味しく淹れられます。
結論|押さえるのは「足し算」より「引き算」で5つだけ
コーヒーの世界には「これも必要、あれも必要」という足し算の話が溢れています。私は逆で、必要なものといらないものを分けて、本当に効くポイントだけ押さえるようにしています。それが今回ご紹介する5つです。
新鮮な焙煎豆 → 挽き立て → 専用ケトル → 蒸らし → 差し湯。この5つを押さえれば、計器なしでも美味しい1杯になります。
ポイント①|焙煎したての新鮮な豆を使う
道具・腕より、豆の鮮度が一番効きます。極端に言えば、豆さえ良ければ多少雑に淹れても美味しく感じやすいです。初心者の方ほど、まずは新鮮な焙煎豆を選んでいただくのが近道です。
「焙煎日」が記載されている豆を選んでいただくと安心です。焙煎日から1ヶ月以内が、美味しく飲める目安です。
ポイント②|入れる前に豆から粉にする
コーヒー豆は鮮度が命。粉にすると空気に触れる面積が一気に増えるので、香りも風味も急速に落ちていきます。淹れる直前に挽くだけで、味の濃さも香りも別物になります。
- 豆のまま買う → 飲む直前にミルで挽く
- 挽いた粉を1週間保存するより、豆のまま1ヶ月置いた方が美味しい
- 家庭用の手挽きミルでも、十分効果がある
ポイント③|コーヒー専用のドリップケトル
道具の中でこれだけはあった方がいいのがドリップケトルです。注ぎ口が細いケトルなら、細く・ゆっくり注げます。粉の真ん中にきれいに落とせるので、味のブレが減ります。
普通のケトルだと、お湯が一気にドバッと出てしまって、粉の層を崩しがちです。それだけで味がブレる原因になるので、ここは設備投資する価値があります。
ポイント④|蒸らしをしっかり|表面のツヤで判断
蒸らしは「準備運動」。ここが整っていると、後の注ぎが多少雑でも味が崩れにくくなります。秒数は計らず、粉の表面のツヤを見て判断します。
- 蒸らし直後:表面がテカテカしている
- 蒸気が上がる → 落ち着く → 表面のツヤが消えてくる
- ツヤが落ち着いたら、次の注ぎへ進む合図
ポイント⑤|差し湯で仕上げる
最後に差し湯で量を整えます。たとえば2杯分(300ml)を作るなら、ドリップで150mlだけ抽出して、残り150mlはお湯を足す。これで雑味・えぐみが入らず、すっきり美味しく仕上がります。
差し湯について「薄くならないの?」というご質問は多いです。詳しくは こちらの記事 で解説しています。
5つのおさらい
- ① 新鮮な焙煎豆を使う
- ② 飲む前に豆から粉にする
- ③ 専用のドリップケトルを使う
- ④ 蒸らしをしっかり(ツヤで判断)
- ⑤ 最後に差し湯で量を整える
この5つを押さえていただくだけで、毎日のコーヒーがすごく美味しくなると思います。
足し算より引き算|気軽さを大切に
コーヒー屋さんの中には「これも必要、あれもやってください」と足し算でお伝えする方が多いです。私は逆で、「これはいらないですよ」と引き算でお伝えることが多いです。
必要なものは必要、いらないものはいらない、ときちんと分けて考えるのが大切だと思っています。気軽に楽しんでいただけたら何よりです。
FAQ
5つすべてやらないと美味しくならないですか?
ドリップケトル、おすすめはありますか?
蒸らしのツヤって、どう見分けるんですか?
差し湯のやり方は?
家で測らない5つって何ですか?
足し算より引き算。家のコーヒーは気軽に、楽しく。新鮮な豆と挽き立て、専用ケトル、蒸らし、差し湯。この5つだけ覚えていただけたら、もう十分美味しく淹れられます。
焙煎したての豆で、もっと美味しいドリップを
美味しい淹れ方