焙煎度とお湯の温度の関係|浅煎り・深煎りを80℃と90℃で飲み比べてみた - 岐阜県大垣市のスペシャルティコーヒー豆専門店 焙煎幸房“そら”
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焙煎度とお湯の温度の関係|浅煎り・深煎りを80℃と90℃で飲み比べてみた
     公開日:2026年7月20日 (月曜日)

今回は、焙煎度と抽出温度の関係について、実際に飲み比べながら解説してみたいと思います。前半で浅煎り、後半で深煎りを、それぞれ90℃と80℃、10℃差のお湯で淹れて比較しました。

結論|浅煎りも深煎りも、僕は90℃の方が好みでした

先に結論

当店でおすすめしている抽出温度は85℃〜90℃くらいです。今回、浅煎り・深煎りそれぞれで90℃と80℃を飲み比べてみたところ、どちらの焙煎度でも、個人的には90℃の方が美味しく感じました。ただしこれは僕の好みの話で、「ベストな温度」と言い切れるものではありません。


浅煎りで80℃と90℃を飲み比べてみた

まず浅煎りの豆を、同じ挽き目(中細挽き)・同じ淹れ方で、お湯の温度だけ80℃と90℃に変えて淹れてみました。

抽出中の様子として、温度が低い方(80℃)は粉が膨らみにくい、蒸らしの膨らみが弱くなるような気がしました。90℃の方は気持ち膨らみが良かった気もしますが、見た目でパッとわかるほどの違いではありませんでした。

味の違い

飲み比べてみると、濃度感は80℃の方が薄く感じました。90℃の方がしっかり抽出できている印象です。

一般的には「温度が低い方が酸味が出やすい」「温度が高い方が苦味が出やすい」とよく言われますが、今回飲み比べた感じでは、そこまで大きな違いは感じませんでした。

一般論とは逆の実感

むしろ僕の感覚では、90℃の方が酸味の強度やフルーティーさをはっきり感じました。これは一般的に言われていることとは逆の結果です。あくまで僕がそう感じた、という一次情報として聞いてもらえたらと思います。80℃の方は酸味自体は穏やかで、全体的にぼんやりとした印象でした。

一般的に浅煎りは90℃前後の高めの温度で、やや細かめに挽くのがセオリーと言われています。今回は挽き目を揃えた上での比較なので、実際のおすすめの淹れ方とは少し条件が違う点はご了承ください。あくまで「温度」という一つの変数だけを取り出した実験です。

浅煎りの「甘さ」について

浅煎りは「甘さを伴う酸味」のように表現されることがあります。コーヒーはもともと赤い果実(コーヒーチェリー)の種なので、甘さがあってもおかしくなさそうな気はします。

ただ、これは科学的な話になりますが、豆に含まれる糖分の量自体は、実は甘さとしてはっきり感じられるほどの量ではないそうです。実際に感じる「甘み」は、香りなど他の要素が複合的に組み合わさって感じられているのではないかと思います。「コーヒーの甘みがよくわからない」という方がいても、それはある意味自然なことなので、あまり気にしなくて大丈夫だと思います。


深煎りで80℃と90℃を飲み比べてみた

続いて深煎りの豆でも、なるべく条件を揃えて80℃と90℃を比較しました。蒸らしの段階では、90℃の方が膨らみの反応が良く、よく膨らむ印象でした。

味の違い

飲み比べると、80℃の方はやはり濃度感が薄めで、その分スッキリとした飲みやすさがありました。90℃の方は濃度がしっかりあって、豆本来の味がより出ている印象です。

飲み比べれば違いははっきりわかるのですが、浅煎りのときほど劇的な差ではありませんでした。「なんかいつもと味が違うな」と感じるときは、もしかすると抽出温度が原因かもしれないので、一度見直してみるのもいいかもしれません。


うちでおすすめしている温度について

当店でおすすめしているのは85℃〜90℃くらいです。温度と抽出の基本的な考え方は、以前コーヒーのお湯の温度は何度が正解?85〜90℃が目安な理由をやさしく解説コーヒーが苦い原因はお湯の温度かも。100℃と80℃で淹れ比べてみたでも触れているので、あわせて読んでみてください。焙煎度の違いそのものについてはコーヒー豆の焙煎度合いとは?浅煎り・中煎り・深煎りの違いをやさしく解説にまとめています。

お店によってはもっと高い温度をすすめているところもありますし、逆に80℃くらいを推奨しているお店もあります。このあたりは考え方や味の好みによって変わってくる部分なので、色々なお店の淹れ方を試しながら、自分に合った温度、自分に合ったコーヒー屋さんを見つけてもらえるといいのかなと思います。


まとめ

  • 浅煎り・深煎りとも、80℃より90℃の方が濃度感がしっかり出る
  • 浅煎りでは、一般的に言われる「低温=酸味」とは逆に、90℃の方が酸味やフルーティーさを強く感じた(あくまで個人の感想)
  • 深煎りでの温度差は、浅煎りほど劇的ではなかった
  • 浅煎りの甘さは、糖分そのものというより香りなど複合的な要素で感じているらしい
  • おすすめは85℃〜90℃だが、店や好みによって適温は変わる

FAQ

Q. 家でも同じように温度を変えて飲み比べられますか?
A. 温度計とお湯の量を測れれば、家でも同じように比較できると思います。同じ豆・同じ挽き目・同じ淹れ方で温度だけ変えると、違いがわかりやすいです。
Q. 浅煎りと深煎りで、おすすめの温度は違いますか?
A. 一般的には浅煎りはやや高め、深煎りはやや低めが良いとされることが多いです。ただ今回の飲み比べでは、僕自身はどちらの焙煎度でも90℃の方を好ましく感じました。
Q. 温度が違うと苦味・酸味は毎回逆転するのですか?
A. 一般的にはそう言われますが、今回の飲み比べではその通りにはなりませんでした。豆の状態や淹れ方によっても変わってくると思うので、固定的な法則というよりは目安として捉えてもらえたらと思います。

今回は温度という一つの変数に絞った実験でしたが、普段の淹れ方を見直すきっかけになれば嬉しいです。

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