先日、「粉を細かく挽きすぎてしまった場合、どうすればいいですか?」という質問をいただきました。今日はその対策と、僕自身が初めて試してみた抽出量を減らすという方法についてお話しします。
結論|温度を下げるか、薄めるか。それでも気になるなら「量」で調整する
一般的によく言われる対策は、①お湯の温度を下げる(80℃くらいまで)、②牛乳や砂糖で薄める、の2つです。今回はさらに「抽出量を控えめにする」という方法も試してみました。
なぜ細かく挽きすぎると苦く、飲みにくくなるのか
粉を細かく挽きすぎると、簡単に言うとフィルターの中で目詰まりを起こします。
目詰まりすると、お湯が下に落ちるスピードが遅くなります。そうすると、お湯が粉に触れている時間が長くなって、成分が出すぎる、つまり抽出されすぎる状態になります。これが「濃くなる」「苦くなる」の正体です。
挽き目そのものの考え方については、以前お客様からのご質問|粉の挽き方、挽き目についてでも触れているので、あわせて読んでみてください。
今日やってみた実験|いつもの淹れ方のまま、どこまで味を調整できるか
ここからは僕もやったことがない方法なので、実験として聞いてもらえたらと思います。
本来なら温度を下げた方がいいのですが、今回はあえて温度はいつもと同じくらい(90℃くらい)のまま、いつもと同じような入れ方で、どこまで味の調節ができるかを試してみました。
豆10g/お湯の温度は90℃くらい(下げていません)/蒸らしはいつもより短め。普段は粉の表面のテカリがなくなったタイミングで注ぎ始めますが、今日はそこまで待たずに30秒くらいで注ぎ始めました/いつもは1杯分150mlのうち75mlまで抽出してから残り75mlをお湯で足しますが、今日は抽出を50mlくらいで止めて、そこから150mlまでお湯を足しました。
結果はどうだったか
見た目は、いつもよりちょっと色が薄いかなという印象でした。
飲んでみると、嫌な苦味は感じられませんでした。正直、これだけ普段より細かく挽いているので、もっと違いが出るかなと思っていたのですが、抽出する量自体をかなり減らしたこともあって、全体的には薄めの仕上がりだったと思います。
苦味が強いという感じは全くなくて、むしろスッキリした印象でした。もっと細かく挽いた場合は、もう少しドロッとした濃度感が出るのかなと思うのですが、今回はそこまでではありませんでした。仮にもっと細かく挽いていたら、そのドロッとした感じや苦味・濃度感もより出ていたかもしれません。
とはいえ、豆の特徴自体は薄いなりにも感じられたので、「挽きすぎたから全部台無し」ということはなさそうです。淹れ方の基本的な考え方はハンドドリップでやりがちなNG3選|避けるだけで味が安定するもあわせてどうぞ。
まとめ
- 細かく挽きすぎた粉は目詰まりを起こし、抽出されすぎて苦く・濃くなりやすい
- 基本の対策は、お湯の温度を下げる(80℃くらいまで)か、牛乳・砂糖で割る
- 抽出量を欲張らず、半分以下(目安50mlくらい)で切り上げるのも有効
- 量が気になる場合は、抽出後にお湯を足して調整すればOK
FAQ
Q. 細かく挽きすぎてしまったら、もう美味しく飲めませんか?
Q. 抽出量を減らすと、味が薄くなりすぎませんか?
Q. 挽き目はどれくらいが目安ですか?
今回は実験的な内容でしたが、もし同じように「細かく挽きすぎてしまった」という場面に出会ったら、参考にしてもらえたら嬉しいです。
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